
新年明けてから初めて取引先に見積書を依頼するとき、「あいさつを入れるべきかどうか」で悩む方は多いですよね。
特に1月10日前後の時期は、松の内が終わっている地域もあり、どんな挨拶文にするのが正解なのか迷うところです。
この記事では、送る時期別の正しい新年挨拶のマナーや、取引先に好印象を与えるメール文の書き方、避けるべきNG表現までわかりやすく紹介します。
初めてでも安心して使える例文も掲載しているので、「このまま使える」ビジネスメールを作りたい方にぴったりです。
新年最初の依頼メールで、信頼される印象を与えたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
新年明けてから取引先に見積書を依頼する際の基本マナー

新年明けてから取引先に見積書を依頼する際の基本マナーについて解説します。
それでは、順に見ていきましょう。
新年のあいさつを入れるべき時期の目安
取引先に新年のあいさつを入れるかどうかは、送信時期によって変わります。
松の内(一般的に1月7日または15日まで)に送る場合は、新年のあいさつを入れるのが基本マナーです。
たとえば「新年あけましておめでとうございます」「旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。」という定型文を入れるのが自然です。
この時期は「年始のご挨拶」として受け取る相手も多く、印象を良くする効果があります。
反対に、松の内を過ぎた場合には、新年のあいさつを省き、通常通りの「お世話になっております」から始めても問題ありません。
松の内を過ぎた場合の挨拶表現
1月10日前後にメールを送る場合、多くの地域では松の内を過ぎています。
そのため、あいさつを入れるなら簡潔に、もしくは省略するのがビジネスマナーとして自然です。
長すぎる新年のあいさつは、要件を遅らせる印象を与えるため注意が必要です。
おすすめは次のような文面です。
| 文例 | 使用の目安 |
|---|---|
| 旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。 | 松の内を過ぎた1月上旬〜中旬 |
| いつもお世話になっております。年明けよりご多忙のところ恐縮ですが、〇〇についてお見積りをお願い申し上げます。 | 1月10日以降 |
このように、日付によって自然なあいさつ表現を使い分けると、丁寧でスマートな印象を与えられます。
喪中の相手に送る場合の配慮
取引先が喪中である可能性がある場合、「あけましておめでとうございます」という表現は避けましょう。
代わりに、「旧年中は大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願いいたします。」という言葉に置き換えるのが望ましいです。
喪中の相手への気配りは、取引関係の信頼を深める上で非常に重要です。
少しの気遣いが、企業間の印象を大きく左右します。
相手の会社の状況が分からない場合は、無難な表現を選ぶ方が安全です。
メールを送る最適な日程
新年の業務が始まるのは、多くの企業で1月4日以降です。
1月10日前後に送る場合は、業務も通常モードに戻っているため、見積書依頼には最適なタイミングです。
ただし、年明け直後は担当者が不在の可能性もあるため、納期に余裕をもって依頼することをおすすめします。
急ぎの案件であっても、「お忙しいところ恐れ入りますが」といった一言を添えることで、丁寧な印象を保てます。
タイミングを見極めて送ることで、スムーズなやり取りと信頼関係の維持につながります。
取引先に送る見積書依頼メールの正しい構成

取引先に送る見積書依頼メールの正しい構成について詳しく解説します。
それぞれのポイントを順に見ていきましょう。
件名の付け方のポイント
見積書を依頼するメールでは、件名が非常に重要です。
件名は一目で「何の依頼なのか」が伝わるようにすることが鉄則です。
件名があいまいだと、相手が見落とす可能性が高く、返信も遅れやすくなります。
たとえば次のような件名がわかりやすく、ビジネスシーンにふさわしいです。
| 件名の例 | 使う場面 |
|---|---|
| 【見積依頼】〇〇商品のご対応のお願い | 初回の依頼やフォーマルな場面 |
| 〇〇商品の見積書作成のお願い(〇〇株式会社) | 複数の取引先に送る場合 |
| 見積書作成のご依頼について(納期:〇月〇日希望) | 納期を明示したい場合 |
「見積書依頼です」「確認お願いします」などの短すぎる件名は避けましょう。
相手に具体的な内容が伝わるよう、目的と依頼内容を明確にすることが信頼につながります。
冒頭の挨拶文の書き方
メール本文の冒頭は、相手との関係性を考慮して丁寧に始めます。
1月10日前後に送る場合、新年の挨拶を入れるかどうかは微妙な時期です。
この場合は、次のような書き出しが適切です。
| 文例 | 使うタイミング |
|---|---|
| いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。本年も変わらぬお引き立てを賜りますよう、お願い申し上げます。 | 松の内明け直後 |
| いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。早速ですが、〇〇の件でお見積りをお願い申し上げます。 | 1月10日以降 |
相手が喪中である可能性がある場合は「あけましておめでとうございます」は避けるのが無難です。
また、冒頭で社名と自分の名前を明確にすることで、信頼感と誠実さを印象づけることができます。
要件部分の伝え方
見積書の依頼文は、具体的かつ簡潔に伝えることが大切です。
最も避けたいのは、要件が不明確な文章です。
依頼の目的、内容、希望納期をはっきり記載しましょう。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| 見積書をお願いできますでしょうか? | 〇〇商品の見積書作成をお願い申し上げます。仕様は添付の資料をご確認ください。お手数ですが、〇月〇日までにご返信いただけますと幸いです。 |
「お願いします」だけでは相手が動きづらいため、納期や目的を明示しましょう。
また、PDF資料やExcel形式の添付ファイルを送る場合には、「添付ファイルをご確認ください」と一文添えるのを忘れないようにしましょう。
結びの言葉で印象を良くするコツ
メールの最後は、依頼の印象を決める大切な部分です。
感謝と敬意を忘れずに添えることで、丁寧で信頼される依頼文になります。
代表的な締め方を以下にまとめます。
| 結びの文例 | 使う状況 |
|---|---|
| ご多忙のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。 | 一般的な依頼時 |
| お忙しい時期とは存じますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。 | 年明けの繁忙期 |
| 引き続きご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 | 継続的な取引先 |
「よろしくお願いいたします」を重ねすぎるとくどく感じられることもあります。
文全体のバランスを見ながら、1回程度に抑えると自然です。
丁寧で簡潔な結びを意識すれば、メールの印象はぐっと良くなります。
新年のあいさつを自然に入れるメール例文集

新年のあいさつを自然に入れるメール例文集について紹介します。
文例は、関係性や状況によって使い分けるのがポイントです。
一般的な取引先向けの例文
もっとも汎用的で、幅広い取引先に使用できる新年あいさつ入りの文例です。
形式が整っているため、フォーマルなビジネスシーンにも適しています。
| 例文 |
|---|
| 〇〇株式会社 〇〇様いつも大変お世話になっております。 〇〇株式会社の〇〇です。新年あけましておめでとうございます。 旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。 本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。早速ですが、〇〇の件につきまして見積書をご依頼申し上げます。 お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどお願いいたします。 |
松の内(1月7日または15日まで)に送る場合、この文例が最も無難で印象が良いです。
フォーマルな構成ながらも温かみがあり、好印象を与えます。
長年付き合いのある取引先向けの例文
関係性が長く、ある程度親しい取引先に送る場合は、少し柔らかい表現にしても構いません。
形式よりも「今年も一緒に頑張っていきたい」という気持ちを伝える文面が好まれます。
| 例文 |
|---|
| 〇〇株式会社 〇〇様いつもお世話になっております。 〇〇株式会社の〇〇です。新年あけましておめでとうございます。 昨年は多大なるご協力をいただき、心より感謝申し上げます。 本年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。〇〇に関する見積書の件でご連絡いたしました。 ご都合のよろしいタイミングでご対応いただけますと幸いです。 |
長年の関係がある場合でも、あまりくだけすぎた言葉は避けましょう。
「感謝の気持ち」と「今年もよろしくお願いします」という2点を丁寧に伝えるのがコツです。
初めて依頼する取引先向けの例文
初めて取引をする相手への新年メールは、最も慎重に書く必要があります。
初回の連絡での印象が、その後の関係性を大きく左右します。
| 例文 |
|---|
| 〇〇株式会社 〇〇様初めてご連絡申し上げます。 〇〇株式会社の〇〇と申します。新年あけましておめでとうございます。 旧年中は弊社の〇〇が大変お世話になり、ありがとうございました。 本年も何卒よろしくお願い申し上げます。さて、〇〇の件でお見積りをお願いしたく、ご連絡差し上げました。 詳細は添付の資料に記載しておりますので、ご確認いただけますと幸いです。 |
初めての取引では、「自己紹介」→「あいさつ」→「要件」の流れを徹底しましょう。
いきなり見積書の依頼に入ると、唐突な印象を与えてしまうため注意が必要です。
喪中の可能性がある相手への例文
取引先の喪中がわからない場合は、「あけましておめでとうございます」を使わずに、無難な表現にするのが礼儀です。
以下の文面は、どの相手にも失礼がなく、1月中に送っても自然に受け取られます。
| 例文 |
|---|
| 〇〇株式会社 〇〇様いつもお世話になっております。 〇〇株式会社の〇〇です。旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。 本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。〇〇の件で見積書をお願いしたくご連絡差し上げました。 お手数ですが、ご確認のほどお願いいたします。 |
喪中を考慮した文面は、相手に不快感を与えない「安全策」として非常に有効です。
新年メールでも丁寧な印象を保ち、関係を大切にする姿勢を示すことができます。
見積書依頼メールで避けるべきNG表現

見積書依頼メールで避けるべきNG表現について解説します。
これらのNG表現を避けることで、読みやすく、信頼されるビジネスメールになります。
挨拶が長すぎるケース
新年のあいさつを入れる際に、つい長文になってしまう人は少なくありません。
しかし、ビジネスメールでは冗長なあいさつは「読みにくい」「要件が見えない」と感じられてしまいます。
以下に、悪い例と良い例を比較してみましょう。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| 新年あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 さて、このたび〇〇の件で〜 |
新年あけましておめでとうございます。旧年中はお世話になりありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。 さて、〇〇の件で〜 |
ポイントは、「あいさつ部分は2〜3行以内に収める」ことです。
簡潔なあいさつほど、相手に伝わりやすく、要件がスムーズに理解されます。
要件が曖昧な依頼文
ビジネスメールの失敗で最も多いのが、「結局何を依頼したいのか分からない」というケースです。
特に、初めての取引や年明けのやり取りでは、相手も状況を把握していないことが多いです。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| 〇〇の件で見積もりをお願いできますか? よろしくお願いします。 |
〇〇の件で見積書の作成をお願いいたします。 仕様の詳細は添付の資料をご確認ください。 恐れ入りますが、〇月〇日までにご返信いただけますと幸いです。 |
要件を1文で済ませようとすると、かえって不親切な印象を与えてしまいます。
目的・依頼内容・期限を明示することで、相手が判断しやすく、スムーズな対応につながります。
感謝の言葉が抜けている文面
見積依頼は、相手に時間と労力をかけてもらう行為です。
そのため、感謝の言葉を一言添えることで、相手の印象は大きく変わります。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| お忙しいところ恐縮ですが、見積書をお願いします。 | お忙しいところ恐縮ですが、ご対応いただけますと幸いです。 いつも丁寧にご対応くださり、誠にありがとうございます。 |
「いつもありがとうございます」「ご協力に感謝いたします」といった言葉を入れることで、柔らかく丁寧な印象になります。
依頼文でも感謝の表現を忘れないことが、信頼を積み重ねる第一歩です。
ビジネス敬語の誤用
年始のメールはフォーマルな文面になるため、敬語の間違いにも注意が必要です。
特に「お世話になります」「ご査収ください」などの表現は誤用が多い部分です。
| 誤用 | 正しい表現 |
|---|---|
| お世話になります(初めての相手) | 初めてご連絡いたします。〇〇株式会社の〇〇です。 |
| ご査収ください(依頼時) | ご確認いただけますと幸いです。 |
| 確認お願いします | ご確認のほど、よろしくお願いいたします。 |
| お忙しいとは思いますが | お忙しいところ恐縮ですが |
敬語の違いは小さく見えても、印象には大きく影響します。
依頼メールでは特に「お願い」「確認」「返信」などの表現に注意を払いましょう。
メール送信後のフォローと印象アップの工夫

メール送信後のフォローと印象アップの工夫について解説します。
見積書を依頼した後の対応次第で、取引先との信頼関係は大きく変わります。
返信がないときのリマインド方法
見積書の依頼を送っても、数日経っても返信がない場合は、催促ではなく「確認メール」としてフォローするのがマナーです。
あくまで丁寧に、相手の都合を尊重する姿勢を示すことが重要です。
| 送信タイミング | 対応の例文 |
|---|---|
| 送信から3〜5営業日経過後 | いつもお世話になっております。 〇〇株式会社の〇〇です。先日お願いしました「〇〇の見積書依頼」について、進捗のご確認をさせていただきたくご連絡いたしました。 ご多忙のところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。 |
このように、相手を急かさず、確認の意図を伝えるだけで十分です。
催促メールはトーンを柔らかく、感謝の言葉を添えると印象を損ねません。
見積り受領後のお礼メールの書き方
見積書を受け取ったら、できるだけ早くお礼のメールを送りましょう。
返信の速さは、信頼を築くうえで最も分かりやすい誠実さのサインです。
| お礼メールの例文 |
|---|
| 〇〇株式会社 〇〇様いつもお世話になっております。 〇〇株式会社の〇〇です。早速のお見積書のご対応をいただき、誠にありがとうございます。 内容を確認のうえ、社内で検討させていただきます。 改めてご連絡申し上げますので、よろしくお願いいたします。 |
受け取った当日中、遅くとも翌営業日には返信するのが理想です。
「早い対応ありがとうございました」という一文を添えるだけで、相手の印象は格段に良くなります。
新年の関係づくりに活かすコツ
年明けの見積依頼は、単なる業務連絡にとどまらず、新年の関係性づくりのチャンスです。
ここでの印象が、その年のビジネス関係のトーンを決めることもあります。
「本年もどうぞよろしくお願いいたします」を一文入れるだけで、関係維持への誠意が伝わります。
また、返信の際に以下のような一文を添えるのもおすすめです。
| 印象アップの一文例 |
|---|
| ・本年も引き続きお力添えをいただけますと幸いです。 ・昨年に引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。 ・今後とも末永くお付き合いのほどお願い申し上げます。 |
ビジネスの場では、丁寧さと一貫した礼節が最も信頼を生む要素です。
年明けの丁寧なメール対応は「新年の第一印象」として、取引先に好印象を残します。
社内共有時に注意すべき点
見積依頼メールのやり取りは、社内でも共有するケースが多いものです。
共有時には、必要以上にメールを転送せず、要点をまとめた形で報告するのが理想です。
| 悪い例 | 良い例 |
|---|---|
| 「見積届きました」とだけ報告して、メールをそのまま転送する。 | 件名:〇〇見積書受領の報告 内容:〇〇社より見積書を受領しました。 主な条件は以下の通りです。 ・単価:〇〇円 ・納期:〇月〇日 ・備考:支払い条件は従来通り 以上、ご確認をお願いいたします。 |
社内報告では「誰が・何を・いつまでに」だけを明確に伝えるのがポイントです。
報告の精度が高いと、上司や同僚からの信頼も高まります。
まとめ|新年明けてから取引先に見積書を依頼する際のマナー
| 基本マナーまとめ |
|---|
| 新年のあいさつを入れるべき時期の目安 |
| 松の内を過ぎた場合の挨拶表現 |
| 喪中の相手に送る場合の配慮 |
| メールを送る最適な日程 |
新年明けてから初めて取引先に見積書を依頼する際には、時期や相手の状況に応じたあいさつを選ぶことが大切です。
松の内(1月7日または15日まで)の間は「新年あけましておめでとうございます」を入れるのが基本マナーです。
1月10日前後の送信であれば、「旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。」という形に切り替えると自然です。
また、喪中の可能性がある相手に対しては「あけましておめでとうございます」は避け、「本年も変わらぬお引き立てを」といった穏やかな言葉を使いましょう。
さらに、見積書依頼の本文では次の3点を意識してください。
- 件名は一目で内容がわかるように具体的に書く
- 要件は「依頼内容・目的・納期」を明確に伝える
- 最後に感謝の言葉を必ず添える
これらを守ることで、ビジネスマナーをわきまえた丁寧な印象を与えられます。
特に年明けの初回メールは、その年の印象を左右する重要なやり取りです。
見積依頼を通じて信頼関係を深めるためにも、感謝・配慮・明確さを意識した文面を心がけましょう。
なお、年賀の挨拶や喪中対応の文例については、日本郵便公式サイト「年賀状・喪中はがきマナー」も参考になります。
ビジネスメールも「心のこもった礼儀」が伝わるように工夫すると、仕事の関係性がより円滑に進みます。